保育士の仕事を目指す際、まず最初の壁となる面接ですが、「緊張感のある雰囲気が苦手」、「自信を持ってアピールできない」など、面接に対して苦手意識があるという方も多いのではないでしょうか。
人生を左右する大事な場面ですから、少しでも苦手意識を克服するために、どんな質問をされるのか、保育士の面接ならではの特徴はあるのか、可能な限り準備して本番に臨みたいですよね。
そこで今回は、保育士の面接でよく聞かれる質問や事前に準備しておくべきことなど、面接対策のポイントをご紹介していきます。
保育士の面接でよく聞かれる質問とは?
早速、保育士の面接で実際に聞かれることの多い質問を見ていきましょう。
面接という短い時間の中で自身の人間性や魅力を伝えるためには、質問内容を予習し、ある程度考えをまとめ、本番では簡潔に話すことが大切です。
もちろん、園の方針や面接官によって質問内容は異なりますが、今回は、これだけは準備しておきたいよくある質問を5つ用意しました。
01. 志望動機
保育士の面接に限らず、どんな職種の面接でも必ず聞かれる質問No.1といっても過言ではないでしょう。
数多くある保育園の中から、なぜその保育園に応募したのか、その理由を明確にしておくことが大切です。
魅力に感じた理由を語源化できるよう、しっかりノートにまとめておくのに加え、事前に保育園のウェブサイトで、保育園の方針や特徴をチェックしておくといいでしょう。
02. 自身の長所・短所
自身の長所・短所、自己PRといった質問も、面接では定番中の定番の質問ですね。
ここでの回答は、社会人として自分を客観的に理解できているか、しっかり自己分析ができているかが大切です。
長所は、保育経験や保育士に結びつきやすいものを積極的にアピールしていきましょう。
短所は少し難しく、ただ自身の課題を述べるだけでは、改善しようとする意思があるのか疑問に感じ、悪い印象を与えてしまう可能性も・・・
短所を伝える際は、どのように向き合い、どう改善していこうとしているのかまで具体的に話すことが重要です。
03. スキル・経験
国家資格である保育士資格は、持っていれば十分と言っても過言ではない素晴らしいスキルですが、それ以外のスキルや経験もアピールポイントになります。
保育に関わるスキルの一例を挙げると、音楽や絵画、英語力や医療、防犯対策などさまざま。
持っているスキルはもちろん、もし転職の場合ならこれまでに得た経験を積極的にアピールするようにしましょう。
04. 保育士を目指したきっかけ
「なぜ保育士になろうと思ったのか」、「どのような保育士になりたいのか」など保育士を目指したきっかけというのは、やはり面接では必須で聞かれる質問です。
おそらく子どものことが大好き、人の成長に携わりたいなどの理由で、保育士資格を取得した方がほとんどだと思います。
もちろん、お子さんが好きだからというのも素晴らしい理由の一つですが、それは他の人にも言えること。
プラスアルファで過去の経験や実体験を交えたエピソード、仕事に対する熱意なども伝えられると、印象アップにつながりますよ。
05. 逆質問
面接の最後に「何か質問はありませんか?」と問われ、逆質問の機会を与えられることも。
「特にありません。」と無難に回答する選択肢もありますが、せっかく与えられた機会ですから、できれば、自身のアピールにつなげたいところです。
ここでは、準備をしておいたほうがいいことや、取得を目指した方が良い資格といった、熱意を感じさせるような質問をしてみるといいでしょう。
もちろん、面接を通じて、単純に気になったことを質問するのもいいでしょう。
面接のタイミングで、なるべくお互いのミスマッチを解消することも大切ですね。
その他保育士ならではの質問集
ここまで保育士の面接でよく聞かれる質問を紹介してきましたが、当然ながら質問内容は上記だけではありません。
例えば、新卒ではなく転職だった場合、必ずといっていいほど転職理由について聞かれますし、保育士ならではの質問もあります。
あくまで一例ですが、想定しておいて損はない質問を下記で掲載していますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 他の園も応募していますか?
- 前職を辞めた理由はなんですか?
- 保育士とはどうあるべきと考えているか
- ピアノはどれくらい弾けますか?
- 好きな絵本はなんですか?
- 学生時代に力を注いだこと
- 子どもの頃好きだった遊び
- これまでの人生で困難だったこと
保育園の面接前に準備しておきたいこと
面接内容に関する対策や練習も大切ですが、事前に準備しておくべき心構えや収集しておきたい情報もたくさんあります。
ここからは、保育園の面接前に準備しておきたいことをいくつか紹介していきますので、順番にみていきましょう。
社会人としての基本マナーを守ろう
保育園の面接に限らず、社会人としての基本マナーは、しっかりとポイントをおさえておきたいところです。
面接当日のマナー
面接当日の過ごし方ですが、まず遅刻は印象が良くないので、なるべく10~15分前には面接会場に到着するよう調整しましょう。
もし、道に迷ったり交通機関のトラブルで遅れる場合は、早めに園に連絡して事情を報告します。
さらに面接の入室・退出時の基本マナーも、頭に入れておきましょう。
一般的に、入室する際には、ドアを3回ノックし「どうぞ。」と声をかけてもらってから、「失礼します。」と返答し、静かに入室します。
退出の際は、「本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございました。」とお礼をして席を立ち、ドアの前で面接官に向かって「失礼します。」と一礼してから退室します。
どちらもあくまで一般的なマナーなので、絶対にこうしなくてはいけないというルールはありません。
ただし、面接官への印象は良くなるので、覚えておくといいでしょう。その時の状況によって臨機応変に対応しましょう。
また、慌てていたり、緊張していると忘れがちですが、面接を受ける際は、必ず携帯電話の電源をオフにするのも忘れずに。
身だしなみのマナー
面接時の立ち振る舞いだけでなく、社会人らしい清潔感や好印象を与えるための身だしなみも心がけたいところ。
保育園の面接では、服装に関して細かい指定がない園が多いです。
服装の指定がない限りは、男女ともに襟付きのシャツやブラウスを着用するなど、清潔感を意識し、ラフな格好になりすぎないようにするといいでしょう。
もし、スーツなど服装の指定がある場合は、事前にクリーニングや靴磨きなどメンテナスをして、しわや汚れがないかチェックしておきましょう。
髪型は男性の場合、できればおでこや耳周りで出し整髪料で軽く整えると、清潔感のある社会人らしさが出ます。
女性の場合は、ロングヘアの方は髪を一つにまとめ、メイクも派手すぎないナチュラルメイクを心がけましょう。
髪色は保育園によって異なり、明るい髪色でも問題ないところもありますが、面接時は髪の色を黒、もしくは暗めの茶色程度が好ましいです。
園見学で情報を集めよう
園のウェブサイトや求人情報サイト、口コミなどで情報を集めるのも大切ですが、実際に足を運んで自身の目で確かめるのも有効です。
見るべきポイントは、職場の雰囲気や保育内容、全体の設備から飾られている製作物までさまざま。
いずれにしても、園見学を行うことで園内の雰囲気や理解を深めることができ、自分が就職したときのイメージをより具体的に持つことができるでしょう。
面接当日の持ち物について
面接当日の持ち物は、面接先の園によって異なるので、事前に確認をしましょう。
ここでは、よく面接時に持参するよう言われることが多いアイテムをピックアップして紹介します。
- A4サイズの書類が入るカバン
- 筆記用具
- 保育士証
- 履歴書、職務経歴書
- 携帯電話
- ハンカチ、ティッシュ
- クリアファイル
- 印鑑・メモ帳
- 室内用上履き
- 予備のストッキング(女性の場合)
まとめ
今回は、保育園の面接でよく聞かれる質問や面接に臨む際、これだけは必ず準備しておきたいことを一気に解説してきました。
面接という独特の空気感は何回経験しても慣れないもので、緊張で普段の自分を出せないことも多々あります。
面接本番の緊張や不安を少しでも緩和するために、事前に万全の準備と情報収集を行い、ぜひ自身に合った職場への就職を目指しましょう。
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