保育園に通う年代のお子様の成長スピードには、目を見張るものがありますよね。
生まれたての頃は目も開きづらく、表に見せてくれる感情表現も少なかったのが、いつの間にか立ち上がり、色々なものに興味を持ち、様々な表情を見せてくれるようになります。
そんな驚異的な成長を見せる乳幼児のお子様は、年齢や月齢によって発達段階に大きな違いがあり、それぞれ適切な遊びも異なります。
今回は、ぽとふ保育園のような小規模保育園に通うお子様の年齢・月齢に適した遊びの内容を、その時々の発達段階の解説も踏まえてご紹介していきます。
小規模保育園の対象年齢
遊びのご紹介に入る前に、小規模保育園の特徴と、お預かりの対象とするお子様について解説いたします。
小規模保育園は、その名の通りお預かりするお子様の人数は原則「6名〜19名」までと、比較的小さな規模で運営されています。お預かりの対象としているお子様は、「0歳〜2歳」までです。
この背景には、一時期大きな問題となっていた「待機児童問題」が関係しています。
待機児童の問題が非常に大きくなっていた2015年、これを解決するために政府は「子ども・子育て支援新制度」を発表しました。その中で「地域型保育事業」という、従来の保育所よりもより少人数の単位で運営ができる保育事業が新たにスタートしました。ぽとふ保育園のような「小規模保育園」もこの中に該当します。
「地域型保育事業」は、特に待機児童数の多かった「0歳〜2歳」のお子様のお預かりの受け皿となることで、待機児童問題解消に大きく貢献したのです。
小規模保育園の対象年齢向け遊び
保育園の0歳児向け遊び
0歳児さんは特に成長のスピードが著しい時期といっても過言ではないでしょう。最初は物を掴んだり、物を目で追ったりすることを楽しみ、ハイハイができるようになればさらに身体的な感覚を楽しく思うようになります。
そんな0歳児さんにおすすめの遊びをいくつかご紹介します。
01. ベッドでのおもちゃ遊び(0歳3ヶ月〜)
ベッドの両側に紐を渡して、赤ちゃんが手を伸ばして届く場所におもちゃを吊るします。赤ちゃんがそのおもちゃを触ったり、引っ張ったりすると、おもちゃの動きや感触を楽しむようになります。
まずは大人がおもちゃを触ってみせて、赤ちゃんの興味を引くようにするのも良いでしょう。
02. スキンシップ
乳児期は、周囲の環境への信頼感を獲得するために非常に大切な時期です。
赤ちゃんの腕を伸ばして「ばんざ〜い」と声をかけたり、お腹の上を「くるくる〜」と撫でたり、足全体を揉んであげたりと、優しくマッサージと声かけを行うことで赤ちゃんは安心感を得ることができます。
03. ハイハイ追いかけっこ
ハイハイができるようになれば、体の発育や体力の増進のためにも積極的に動きを取り入れた遊びをしてみましょう。
赤ちゃんがハイハイする後を大人も一緒にハイハイして追いかけ、赤ちゃんに追いついたらこちょこちょなどのスキンシップを図っても楽しい遊びになります。
ぽとふ保育園でも、0歳児さんの身体感覚や心の発達を促す遊びを取り入れています。
例えば季節に合わせた制作遊びでは、スポンジで作ったスタンプやシールなどを用いて、押したり貼ったりする感覚を楽しんでいます。また、マット遊びなどを通じて楽しく体の発達を促しています。
保育園の1歳児向け遊び
1歳を超えると徐々に歩けるようになるため、お子様自身の世界がぐっと広くなっていきます。
身体活動も活発になるので、体全体を使った遊びや外での遊びの選択肢も広がっていくでしょう。
01. 手押し車
手押し車はお子様が歩く時の支えになってくれるため、歩きの練習中のお子様にはもってこいのおもちゃです。
市販の手押し車を使用する際は、安全性(STマークの有無など)に十分に配慮するようにしましょう。手押し車の上に、お子様のお気に入りのおもちゃを乗せて楽しむのも良いでしょう。
02. まねっこ遊び
1歳児さんの時期においては、大人の行動に興味を持ち意図的に真似をするようになります。このような大人との対面のコミュニケーションは、お子様のコミュニケーション能力の発達に重要な役割を果たしています。
この頃には、歌に合わせた手遊びを一緒に行ったり、積み木などを別の物(食べ物・車など)に見立てる「見立て遊び」ができたりするようになります。
03. 外遊び
1歳半ばを過ぎた頃には、外遊びの選択肢もグッと増えてくることでしょう。
公園の砂場で遊んだり、外の植物や動物・虫たちに興味を持ったり、歩行が安定してくれば簡単なボール遊びなどもできたりするようになります。
ぽとふ保育園では、室内遊びの中で積極的に手遊びやふれあい遊びを行っています。ご家庭でもできる手遊び・ふれあい遊びを動画で公開していますので、ぜひご覧ください!
また、外遊びでは近くの公園までお出かけして、自然との関わり合いを大切にしています。お子様が虫や動物をじっと観察する姿や、摘んできたお花を大事に保育園まで持ち帰る様子などが見られますよ。
保育園の2歳児向け遊び
2歳児さんはとても意欲が高く、なんでも「自分でやってみたい!」とチャレンジし始める時期です。
そんなチャレンジ精神を尊重しながら遊んであげるのが良いでしょう。また、お友達の存在を意識し始める時期でもあり、仲間意識の芽生えが見られます。
01. ごっこ遊び・おままごと
1歳児さんから見られる「見立て遊び」は段々と高度になり、何かのシチュエーションを真似する「ごっこ遊び」が始まります。
特に、お父さんお母さんや保育園の先生などの真似をして、赤ちゃんのお世話ごっこやお料理ごっこなどを楽しむようになります。
こうした遊びを通して、お子様の言葉のやり取りは豊富になっていきます
02. パズル遊び
2歳児さんになると、簡単なパズルに挑戦することができるようになります。パズル遊びは、論理的思考力や色や形の認識力を高めるのにもってこいの遊びです。
まずは◯、△、□などシンプルな形のものから挑戦し、段々とレベルを上げていくことで、お子様の「できた!」という達成感に繋がります。
03. 宝探しゲーム
2歳9ヶ月ごろからは、簡単なルールのある遊びができるようになっていきます。
例えば、大人がどこかに「宝物(ぬいぐるみ、おもちゃなど)」を隠して、お子様たちに「探してみよう!」と促してみるような宝探しゲームは特に大人気のおすすめゲームです。室内を存分に使って楽しめるのもこのゲームの面白さの一つです。
ぽとふ保育園では、少人数保育という環境を生かして、異年齢のお子様同士の関わり合いが非常に盛んです。
特に2歳児さんは園の中で一番のお兄さん・お姉さんということもあり、年下の子におもちゃを「どうぞ」と貸してあげたり、泣いている子の頭を撫でてあげたりと、積極的に関わってくれています。
こうした成長を見届けやすいというのも、小規模保育園の特色の一つだと言えます。
まとめ
今回は、小規模保育園でお預かりするお子様の年齢と、それぞれの年齢に合った遊びの例をいくつかご紹介しました。今回ご紹介した遊びだけでなく、お子様の発想力から生み出される遊びの可能性は無限大です。ぜひお子様の遊びに対する意欲を温かく見守ってあげてくださいね。
ぽとふ保育園での遊びの様子は、ブログや各種SNSでご覧になることができます。元気いっぱいに遊ぶお子様の様子をぜひご覧いただき、ご家庭での遊びにも取り入れてみてください。
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