小規模保育園

1〜5歳児向け!運動やゲーム、製作など室内でできる集団遊び特集

元気に体を動かしたり、集中して工作したり、保育の現場に必要不可欠な存在となっている室内遊び。

集団遊びを行うことでルールを守ることの大切さを学び、コミュニケーション能力・発想力の向上など、子どもたちの心と体の発育に大きな役割を果たします

本記事では、そんな室内でできる集団遊びを、「運動編」「ゲーム編」「工作編」の3つにカテゴリ分けして紹介していきます。

保育園だけでなく、家庭でも手軽に楽しめる遊びも掲載していますので、ぜひ最後まで一読ください。

室内でできる集団遊び特集「運動編」

まずは、心身が著しく発達するこの時期に多く取り入れたい「運動遊び特集」です。

動き回るため遊び内容によってはある程度スペースが必要なこともありますが、子どもが怪我しないよう安全性に十分配慮しながら、運動機能の発育を促しましょう。

かくれんぼ

幼少期に誰もが遊んだことがあるであろう「かくれんぼ」は、室内でも手軽に楽しめ、取り組みやすい遊びです。
見つからないためにどうしたらいいのか考える力を育んだり、忍耐力を身につけることができます。

また、かくれんぼとおにごっこを合体させた「かくれんぼおにごっこ」など、遊びのバリエーションも豊富なので、子どもたちが慣れてきたら変化を加えてみるのもよいでしょう。

ただし、室内には危険な場所もあるため、家具や荷物などは片付けたり、子どもたちが入らないようカギをかけたり、遊び場所を決めるよう事前に伝えたりするなど、しっかり安全面を確保した上で遊んでくださいね。

しっぽ取りゲーム

「しっぽ取りゲーム」とは、チームに分かれてお尻に付けたしっぽを取り合う、おにごっこをアレンジしたような運動遊びです。

ルールもシンプルで簡単ですし、運動能力とルールを守ることの大切さを同時に学ぶことができるので、レクリエーションに導入している保育園も多いのではないでしょうか。
部屋の中を走ることになるので、こちらも安全面には十分配慮して遊ぶようにしましょう。

準備するもの
・しっぽになるもの(ビニールテープ、紙テープ、紐、ハンカチ)など

遊び方
①:子どもたちが安全に楽しめるように、逃げる範囲を決めましょう
②:ズボンにしっぽの先を入れます
③:スタートの合図で自由に動き回り、自分のしっぽが取られないようにしながら友だちのしっぽを取りにいきます
④:しっぽを取られてしまった人は範囲の外に出ましょう

フルーツバスケット

悪天候で外に行けなくなり、仕方なく室内で遊ぶことになった際にピッタリの運動遊びで、こちらもしっぽ取りゲームと同様に定番になっている保育園も多いかもしれませんね。

用意するものは椅子だけなので準備の手間も必要ないですし、友だちと協力することの楽しさや考えて行動する力を身につけることができます。

基本はフルーツでグループ分けしますが、動物や料理などカテゴリを変えてみたり、工作もかねてプラカードを自作するのもおすすめのアレンジ方法です。

準備するもの
・1人分少ない数の椅子

遊び方
①:子どもたちをグループ分けしましょう(1グループ3~5人程度がベスト)
②:子どもの人数よりも1つ少ない数の椅子を円状に配置します
③:オニ役を決めてゲームスタート。特定のフルーツを呼び、呼ばれたフルーツの人は席を移動しなければなりません。
④:席に座れなかった子が次のオニ役となり、これを繰り返していきます
⑤:ゴールはないので、時間や回数をあらかじめ決めておくとよいでしょう

リトミック

「リトミック」とは、スイスの作曲家兼教育家エミール・ジャック=ダルクローズ博士によって考案された音楽教育方法で、現在は保育園や幼稚園で積極的に取り入れられています。

やり方も簡単で、音楽に合わせて自由に手足や体全体を動かすだけ。慣れてきたらリズムに合わせて楽器を鳴らしたら、動物や電車のごっこ遊びをしながらなど、表現の幅を広げていくのもよいでしょう。

音楽を聴いて感じたことを自由に表現することで、子どもの想像力や集中力、感性を養うだけでなく、協調性や連帯感も育むことができます。

決められた動きを表現するダンスやリズム遊びとは目的が異なるため、両方とも取り入れて併用していくのもおすすめです。

室内でできる集団遊び特集「ゲーム編」

続いては、室内でできる集団遊び特集の「ゲーム編」をみていきましょう。

限られたルールの中で行うゲームは、子どもたちが楽しめるだけでなく、協調性や社会性を育むのにピッタリです。

ボール入れ

段ボールやかごのような大きな入れものを用意し、そこにボールをシュートして入れる遊びです。

0歳児から楽しめるボール遊びは子どもたちに大人気で、そこにゲーム性を加えることで距離感覚や方向感覚、反射神経を養う効果が期待できます。

少し準備に手間がかかりますが、段ボールにドラえもんやピカチュウなどのキャラクターを描き、そこにボールを投げ入れるようにすると、子どもたちのテンションも上がり、盛り上がること間違いなしです。

宝探しゲーム

日々の保育だけでなく、お泊まり保育のようなイベント時のレクリエーションとしても人気の「宝探しゲーム」

子どもたちは宝を探すワクワク感はもちろん、見つけた時の達成感や友だちと協力する楽しみを身につけることができます。

コツとしては、お宝は可能な限り多く用意し、なかなか見つけられない子にはヒントを与えるなど、最低でも1人1つは見つけられるように配慮しましょう。

回数を重ねてきたら最後の宝を高難易度の場所に隠す、ヒントカードを用意して謎解き要素を追加するなど、アレンジを加えるのもアリです!

準備するもの
・宝物(ボール、宝を入れたカプセル、子どもたちが好きなおもちゃ)など

遊び方
①:事前に探すものと遊び範囲を子どもたちに伝えましょう
②:用意した宝を園内や家のいろいろな場所に隠します
③:よーい!スタートの合図で一斉に宝物を探します
④:制限時間内、もしくは全員が宝を見つけたら終了です!

じゃんけん列車

「じゃんけん列車」は、音楽に合わせて動き回り、みんなでどんどんつながって歩くのが楽しい定番のじゃんけんあそびです。

じゃんけんの仕組みを理解する必要はあるものの、道具を準備する必要がなく、運の勝負なので大人が混ざっても実力差が付きにくいのも魅力の一つ。

楽しくてついはしゃいでしまいがちですが、前の友だちを押さない、移動中は走らないなど、安全のために必要な約束事は予め決めておきましょう。

遊び方
①:ゲームがスタートしたら音楽を流し、子どもたちは音楽に合わせて自由に歩き回ります
②:音楽が止まったら、近くにいるお友だちと2人組になりじゃんけんをします
③:じゃんけんに勝った人はそのまま、負けた人は勝った人の後ろに回り、肩に両手をかけて一緒に行動します
④:1〜3を繰り返していき、最後に列の先頭になっていた人が優勝です。

室内でできる集団遊び特集「製作編」

最後に、製作や工作を中心とした集団遊びをいくつか紹介していきます。

新聞びりびり

不要になりがちな新聞も、アイデア次第で子どもたちにとっては立派な遊び道具へと大変身

床にびっしりと敷いた新聞紙を、シンプルに好きなだけ子どもたちにちぎって遊んでもらうことで、五感を使って遊び楽しさや発想力・想像力を高めることができます。

終わった後は手がインクで真っ黒になっていると思うので、手を洗うことは忘れないようにしてくださいね。

小麦粉粘土遊び

その名の通り小麦粉を練って粘土状にした「小麦粉粘土」は、間違って口に入れてしまっても安心で、なんでも口にものを入れてしまいがちな幼児期の子も安全に遊ぶことができます。

触って感覚遊びをしたり、食紅などで色を付けて造形表現を学んだり、年齢によって使い方もさまざまですし、家庭にあるもので簡単に作れてしまう点も嬉しいポイントですね。

ただし、小麦粉アレルギーのある場合は反応が出てしまうので、小麦粉は使用せず米粉で代用するなど、工夫しながら安全に楽しみましょう。

小麦粉粘土の材料
小麦粉:適量(250〜500gほど)
水:適量
油:少々
塩:少々
食紅:少々

作り方
①:ボウルに小麦粉と塩を入れて混ぜます
②:まとわりをよくするために混ぜた小麦粉に油を入れます
③:水を少しずつ注ぎながらこねて完成!
④:着色したい場合は、完成した粘土に食用色素を入れて混ぜ合わせます

手作りプラバン

自由にデザインしてオリジナルの作品を作れる「プラバン」は、子ども向けDIYとして人気の工作アイテムです。

材料さえあればお家でもお父さん・お母さんと一緒に作ることができますし、作ったものを飾ったり、おじいちゃん・おばあちゃんにプレゼントするのもよいでしょう。

最後はオーブントースターで温めて仕上げますが、火傷の危険があるので必ず大人がやるようにしてくださいね。

プラバンの材料
プラスチックの板
アルミホイル
油性ペン
はさみ
カッター
新聞紙
オーブン
穴あけパンチ(キーホルダーにするなら)

作り方
①:紙に下絵を描き、上にプラバンを置いて油性ペンでなぞっていきます
②:キーホルダーにしたい場合は、予め穴あけパンチで穴を開けておくとよいでしょう
③:はさみやカッターで自由な形に切り取ります
④:くしゃくしゃにしたアルミホイルの上にプラバンを乗せ、オーブンで形が変わり動かなくなるまで温めます
⑤:プラバンを新聞紙の上に取り出し、上から押しつぶして平らにしたら完成!

まとめ

今回は、室内+集団遊びをテーマに全部で10種類の遊びを紹介してきました。

遊びや年齢によってねらいの誤差はあるものの、集団遊びを通じて友だちと協力することの大切さやコミュニケーション能力、社会性を身につけてほしいと考えています。

ぽとふ保育園では、子どもたちの興味や関心を引き、可能性を伸ばしていけるようなイベントや季節の行事を開催しています。

その様子の一部はブログやSNSで定期的に投稿していますので、ぜひこちらもチェックしてみてください。

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